北海道釧路発祥
食文化「炉ばた」を定義する
Originating inKushiro,HokkaidoDefining Food Culture “ROBATA”
釧路市では1955年から1958年頃、「炉ばた」が開設されました。
東北の仙台市で野菜を炭火焼しながら提供しているお店をみて「釧路ならそれを新鮮な魚でできる」と思いつき釧路ならではの海産物に変え、海鮮炉ばたを独自に始めました。
釧路市内には「炉ばた」と呼ばれる店が多くあり最盛期には170軒ほど。かつての釧路市長(山本武雄氏)の随筆には
『はじめは〝炉ばた〟という店名の固有名詞であったが次第に同様の店が多くなりジャンルを示す呼称の普通名詞に変わった』とあります。
そのお店こそ、釧路市栄町3丁目1番にある〝炉ばた〟です。地元では「炉ばたの炉ばた」とも呼ばれ、その文化を伝播させてきました。
*諸説あり
囲炉裏で新鮮な魚介類や野菜を炭火で焼いて食べる、古くから全国各地で行われてきた炉ばた焼き。焼きあがったものを、店主が『掘返べら』と呼ばれる長いしゃもじで離れたお客様に渡すという独特なスタイルも生まれました。
釧路市では1955年から1958年頃、「炉ばた」が開設されました。東北の仙台市で野菜を炭火焼しながら提供しているお店をみて「釧路ならそれを新鮮な魚でできる」と思いつき、釧路ならではの海産物に変え、海鮮炉ばたを独自に始めました。
釧路市内には「炉ばた」と呼ばれる店が多くあり、最盛期には170軒ほど。かつての釧路市長(山本武雄氏)の随筆には『はじめは〝炉ばた〟という店名の固有名詞であったが、次第に同様の店が多くなりジャンルを示す呼称の普通名詞に変わった』とあります。そのお店こそ、釧路市栄町3丁目1番にある〝炉ばた〟です。地元では「炉ばたの炉ばた」とも呼ばれ、その文化を伝播させてきました。
釧路市は地酒にも恵まれ、大正8年創業「福司」があります。炉を囲み、お酒を酌み交わし、ときには交流を楽しんだり、地元食材に舌鼓をうつ…そんな時間が釧路には根付いてきました。現在も地酒「福司」を、炉であたため提供しているお店が複数箇所あります。
お店によってこだわりや趣も様々ですが、「地元食材を積極的に使用」「炉を囲んで食事ができ人との触れ合いができる」「炭火を使用する」炉ばたの基本を大切に守っています。ひとてま加えた干物や、新鮮な魚や貝類に季節を感じ、絶妙な焼き加減で提供される特別なひととき。
市民からも釧路の食文化のひとつとして愛され、「炉ばた発祥の地」として育てられてきた…それが、釧路市の「炉ばた」です。
【事務局】〒085-0014北海道釧路市末広5-60154-22-7777